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熱について。補足設定公開。
新一さんと快斗君は同じ学校の同級生。
制服は、学ラン。(工藤さんは似合うのか?)
保健医・宮野志保先生は『工藤新一のていそーを守る会』の会長。
台詞については。
「(恋の病が)重症ね。少し休んで熱を下げなさい(熱の勢いで手を出したらぶっ殺すわよ)」
と、翻訳される・・・。(ぇ)
カップリングは快斗君→←新一さん、かな。
まだ両想いではありません。
熱が本当にあったのかは、宮野先生だけが知っています・・・。
「ふふ。知りたいの?貴方・・・」
いえ!滅相もございませんですぅ!!
続き・・・書こうかしら。
でも、ちょっと恋愛シリーズの二人に近いものがあります。
片思い両思いな感じが好きなんですv
以下本文です。
side S
「オレ、新一が欲しい!」
「ぶはっ!!」
快斗が言ったその言葉を聞き、新一は盛大にお茶を噴出した。
ついで、派手に咳き込む。
器官に入ったのか、目に涙が滲んだ。
「ちょっとどうしたのよ、新一。大丈夫?」
傍で一緒に昼食をとっていた蘭が心配そうに聞いてくるが、返事も出来ない。
幸いにも、快斗の言葉は聞いていなかったようで、ホッとした。
「新一、平気?」
快斗が自分のハンカチで、新一の口元を拭いながら、背中をさすってくる。
けれど、新一はこうなった元凶を涙目で睨み付けた。
大体、新一がお茶を噴いたのは、こんな真昼間の人が大勢いる食堂で、
誤解しそうな台詞を言った馬鹿のせいだというのに。
暖かな掌を背中に感じながら、新一は早く喋れるよう必死で咳を止める。
「こ・・・のっ、バカイト!来い!」
息を整えた新一は勢い良く立ち上がると、隣に座っていた快斗の腕を取った。
「え、ちょっと新一?」
「工藤~?」
背中に幼馴染や友人の声を聞きながら、新一は快斗を引っ張って食堂を出たのだった。
快斗は何故か大人しくついて来た。
腕を掴み歩きながらチラチラと横目で見ても、穏やかに笑っている。
こいつ・・・本当に馬鹿かも。
何気に酷いことを考えながら、新一は真っ直ぐ目的地へ進んだ。
「宮野先生、います?」
目的地、保健室の扉をノックしながら声をかける。
応答があり、新一は扉を開けて中に入った。
「どうしたの?」
美人な保険医が、首を傾げて新一を見た。
「何か、こいつ変なんです。熱があるんじゃないかと思って連れて来たんですけど。診てやって下さい。」
言いながら、快斗の手を引いて、椅子に座らせる。
僅かに、その手が熱い気がした。
「・・・別にねーと思うけど」
ぽつりと快斗が呟く。
些か不機嫌そうに歪められた眉が、何故か新一の心に引っかかった。
キーンコーンカーンコーン♪
不意に耳慣れた、予鈴の鐘が鳴った。
「工藤君はもう行きなさい。黒羽君は私が診ておくから」
「・・・あ、はい。快斗、無理すんなよ?」
新一は、快斗の髪をくしゃりと撫でると、保健室から出た。
しばらく歩いて、人気がない場所に座り込む。
「ちくしょう・・・。心臓に悪ぃ・・・」
新一の顔は、今さらのように赤かった。
side K
「はい。体温計」
保健医から手渡された体温計を素直に脇にはさむ。
何を誤解したのかしれないが、新一に快斗はここに引っ張ってこられた。
ただ思ったことを口にしただけなのに。
「どこか痛いとことか、気持ち悪くはない?」
「・・・胸が」
しいて言えば、胸が苦しい。
―彼、新一を前にすれば、胸が苦しくて動悸がして熱くなる。
偶に、涙が零れそうになることもあった。
いつか、溢れそうでたまらない。この想いが・・・。
下を向いて、彼に触れられた手を握りしめる。
「重症ね。少し休んで熱を下げなさい」
いつの間にか、体温計が取りあげられている。
ベッドの方に追い立てられて、快斗はベッドに横になった。
この熱が何なのか、ゆるやかに自覚していく。
これは一生冷めたくない、恋という名の熱なのだ。
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スランプ中で、リハビリ。なまってます。
最初の台詞。
「オレは、●●が欲しい」というのは実は、浮気相手から拝借。
その台詞から今回は妄想してしまいました。
元と全く違う話になってます。だってあっちギャグだもん。
早く、ちゃんとした小説が書けるように治りたい。